|カリキュラム
入門コース
Step1. 表現の入り口に立つ
一眼レフカメラを初めて手にする人のためのコース。カメラの扱い、操作、ピントの合わせ方、フレーミング、露出の決め方など初歩から学びます。一人ひとりの見ている世界をどう作品つくりに結び付けていくか、モノの見方、人物の観察の方法を知り、批評の授業で作品をどう鑑賞するかを学びます。
フィルムとデジタルのどちらかを選択し、フィルムクラスではフィルム現像からプリントまでの暗室作業を、デジタルクラスではAdobe Lightroom Classicを使用したデジタルプリントの作り方を学びます。
01/
講義:一眼レフカメラの構造と扱い方
カメラの点検・カメラの構え方とファインダーの覗き方・ピント合わせとフレーミング・絞りとシャッター速度・ISO感度・内蔵露出計の使い方と正しい測定方法など
【デジタル】記録画質(RAW/JPG)、ホワイトバランスの設定など
【フィルム】フィルムの装填、ISO感度など
02/
撮影実習:屋外人物撮影
被写体との距離・絞り・シャッター速度の違い・露出の過不足など
【デジタル】RAW形式・ISO100・カラー
【フィルム】カラーリバーサルフィルム(ISO100)
03/
講義:写真の基礎知識
撮影結果をそれぞれテーマ別に確認し、撮影に必要となる基礎技術を認識する
被写界深度とレンズの焦点距離(画角)、露出計の仕組みと測光方式、フィルムサイズとセンサーサイズなど
04/
撮影実習:「街」
街を歩いて質感について観察する
写真表現に必要である<写真的な観察眼>を身につける第一歩となります
30分程度の講義の後に撮影に出かけます(根津・谷中)
【デジタル】RAW形式・ISO400・モノクロモード
【フィルム】モノクロフィルム4本
05/
実習:デジタルプリント ① またはフィルム現像 ①
【デジタル】デジタルプリントの基本・Lrの使い方(読み込み・ライブラリ・現像調整・プリント設定)など
【フィルム】タンク現像・フィルムの巻き込み・薬品の管理・手順について
06/
実習:デジタルプリント ② または引き伸ばしプリント ①
【デジタル】Lrの使い方(復習)とプリセット項目、ヒストグラムとクリッピング、ライブラリフィルターの属性とメタデータ、コレクションなど
【フィルム】引伸機の操作・印画紙用薬品の管理・手順について
07/
批評:「街」
質感や形態についての興味・再現が適切であるか、写真の特性について確認していきます
08/09
撮影実習:「海へ」
自然界が作り出す形態や質感にはどのようなものがあるか。一人ひとりの観察眼に個性的な発見があるか。
2回目の写真表現への取り組みです。
10/
実習:デジタルプリント ③ またはフィルム現像 ②
【デジタル】部分的な調整(線形・円形グラデーション、ブラシの使い方)、トリミングなど
【フィルム】フィルム現像の復習、自宅での現像作業について
11/
実習:デジタルプリント ④ または引き伸ばしプリント ②
【デジタル】テクスチャ、明瞭度、シャープ、粒子についての解説、プリセットの作成など
【フィルム】部分的な調整(焼き込み、覆い焼き)
12/
批評:「海へ」
自然界から何を発見できたか、プリントの再現が表現に生かされているか。個性的とは何か。
作品を鑑賞するための知識もあわせて知ります。
13/
合同批評会:「家族・恋人など身近な人物」
動きのある対象に取り組む第一歩として、事前の講義を元に各自が身近な人物へカメラを向けていきます。
被写体との向き合い方、シャッターを切るタイミングや背景の選択を通じて、表現としての人物写真と肖像写真や記念写真との違いについて理解を深めます。